築古物件のフルリノベーションを行い、間取りや設備を刷新することで、現在のライフスタイルにあった快適な生活が実現できます。しかし、大規模な施工になるほど費用がかさむため、予算オーバーや希望通りのリノベーションができないということにもなりかねません。今回の記事では、フルリノベーションの費用相場や予算ごとの施工事例、安く抑えるコツをご紹介します。
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フルリノベーションにかかる費用
フルリノベーションにかかる費用相場は、300～2,000万円程度と幅があります。施工面積や物件の状態など、さまざまな要因により費用が変わるためです。まずはリノベーションにかかる費用を面積・築年数という観点から見ていきましょう。
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【平米単価】リノベーション費用相場
一戸建てのリノベーション費用は8～15万円/㎡が相場です。
4人家族が住む家として最適な広さとされる126㎡の一戸建ての場合、フルリノベーション費用は1,000～1,890万円程度となります。
ただし、面積に比例して費用が高くなるわけではありません。住宅面積が狭い家ほど平米単価は高くなる傾向にあります。住宅内の部屋や設備の中で施工費が高くなる水回りの占める割合が高くなるためです。
【築年数別】リノベーション費用相場
一般的に、リノベーション費用は築年数に比例して高くなります。築古になるほど、配管工事や躯体の補強といった大規模な施工が必要になるためです。
特に注意したいのが1981年5月31日以前に建てられた物件です。旧耐震基準で建てられているものがあるため、30～200万円程度の耐震工事費用が必要になることがあります。
一戸建てのフルリノベーション費用相場を築年数別に見ると、以下のようになります。
| 築年数 | 費用相場 | 施工内容例 |
| 築10～20年 | 300～1,000万円 | ・水回り設備の交換 ・クロスや床の張替え |
| 築20～30年 | 600～1,500万円 | ・内装の全面リノベーション ・間取り変更 ・耐震工事 |
| 築30年以上 | 1,000～3,000万円 | ・内装・外装の全面リノベーション ・間取り変更 ・耐震工事 |
フルリノベーションの施工事例を費用別に紹介
リノベーションの費用は物件の状態や施工内容によって大きな差があります。間取りを含めたダイナミックな改築となると多額の費用がかかりますが、300～500万円台でも、現在の家の悩みを解消し、より快適に生活できる空間に生まれ変わらせることは十分に可能です。当社が施工したフルリノベーション・全面リフォームの事例を費用別にご紹介します。
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【300万円台】独り暮らしの家を全面リノベーション。長野の寒い冬も暖かく過ごせる空間に
380万円でリビング・キッチン・お風呂・洗面室・トイレ・ホールと複数の部屋をリノベーションできた事例です。
壁や引戸の撤去、段差の解消を行い、リビング・キッチン・洗面室の導線をスムーズにしました。使わない勝手口はふさぎ、明り取りの断熱樹脂サッシの引違い窓を設置、廊下の床や壁、天井は張替えを行い、明るく暖かな家になりました。
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【500万円台】気になる水回りを大幅に改善。段差も解消して住みやすさ向上
580万円で水回りを中心とした大規模なリノベーションができた事例です。
冬になると冷え込むのが悩みだったタイルとポリのお風呂場は新しいユニットバスに変更し、キッチンや洗面室と併せて壁に断熱材を入れました。キッチンは収納場所が多いものに取り換え、吊り戸も取り付けて収納力と使いやすさを重視した家造りを実現しています。
リビングや廊下、洗面所にあった数㎝程度の細かな段差は全て解消し、より住みやすい家になりました。
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【1,000万円台】リタイヤを機に全面リノベーション。断熱工事とLED照明で暖かく安全な暮らし
1,300万円で間取り変更を含む全面リノベーションができた事例です。
リビングの隣の和室をキッチンに変え、寝室となる洋室を新たに作ることで、リビングからキッチン、洋室への行き来がスムーズになりました。タイルのお風呂は断熱のきいたユニットバスに取り換え、照明はLEDに変更。リタイヤ後のライフスタイルに合った、暖かく安全な暮らしができる家になりました。お風呂やキッチンは入れ替えましたが、トイレはきれいだったのでそのまま使用してリノベーション費用を抑えています。
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【2,000万円台】築48年の家を次世代のためにリノベーション。耐震工事・全面改装も実施
2,150万円で、間取り変更・改築を含めた大幅なリノベーションを行った例です。
懸案事項であった「道路から玄関の位置が分かりづらい」、「階段が急で危ない」という点を、玄関と階段の位置を変えることで解消しました。回り階段を取り入れて2階への導線がスムーズになり、2階の廊下があった場所は日当たりの良い洋室になりました。
床下や壁、天井には断熱材を入れ、耐震工事も行い、安全性・快適性も向上。日差しのたっぷり当たる、暖かく明るい家に生まれ変わりました。
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フルリノベーション費用を抑えるコツ
フルリノベーションには数百万～数千万という多額の費用がかかります。少しでも安くリノベーションするためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。費用を抑えるコツについて解説します。
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リノベーション後の生活を明確にイメージする
フルリノベーション費用を予算内に収めるためには優先順位をつけることが大事、といわれますが、それだけでは不十分です。
部屋や設備をどのようにリノベーションし、どう使いたいかという視点が抜けているからです。リノベーション後の生活を具体的にイメージできていないため、安易に最新・高価な設備を入れてしまい、費用がかさんでしまったということにもなりかねません。
まずは現在の家での悩み事を洗い出し、その問題点をリノベーションでどう解消したいのかを考えることが重要です。理想の生活がイメージできていれば、必要とする設備やその優先順位を決めることができるでしょう。
現在の間取りや設備を活用する
リノベーション費用を安く抑えるためには、既存の間取りをなるべく残すことも考えなくてはなりません。
間取り変更は大規模な施工が必要になることから、リノベーション費用を一気に押し上げてしまうためです。まずは、現在の間取りを生かしたリノベーションを考えましょう。
設備や壁、床材なども、状態が良ければそのまま利用することもひとつの選択肢です。
お金をかけるところと節約するところをしっかり分けることで、出費を抑えることができます。
支援制度を活用する
国や地方公共団体の支援制度を利用することで、リノベーション費用削減が可能です。
例えば、「住宅エコリフォーム推進事業」※1では、一定の基準を満たした省エネ性能向上のための工事に対して、国から補助金が支給されます。
長野県の地方公共団体の支援制度としては、「環境配慮型住宅助成金」や「信州健康ゼロエネ住宅助成金」があります。バリアフリー化や環境対策、同居など一定の基準を満たした場合、補助金が支給されるというものです※2。
地方公共団体の支援制度は「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で確認できます。
※1 令和5年度の募集は終了しています。
※2 令和5年度の情報です。最新情報は各地方公共団体にお問い合わせください。
複数のリフォーム会社に相談する
フルリノベーションを行う際には、まず複数のリフォーム会社に相談しましょう。複数の会社に見積もりを依頼することで費用相場がつかめるだけではなく、各会社の対応力や得意分野を見定めることができます。特に重視したいポイントは以下の3点です。
見積額が適切かつ明確
見積額は安ければよいというものではありません。あまりに安い金額を提示してくる場合、施工後に追加費用を請求される恐れがあります。見積書に記載されている費用の内訳が明確であるかどうかを確認することも重要です。
依頼内容に関する実績が豊富
リフォーム会社にはそれぞれ得意分野があります。戸建ての施工実績が豊富な会社、マンションに強い会社、バリアフリー工事に詳しい会社などがありますので、ご自身が希望するリノベーションを得意とする会社を選びましょう。その豊富な実績とノウハウを生かした、適切なアドバイスを受けることができます。
対応力が高く誠実
リフォーム会社の対応力も重要なポイントです。誠実なリフォーム会社であれば、依頼者の希望や不安点をしっかりヒアリングして、家の状態を良く確認したうえで最適な施工を提案してくれるはずです。
一方、悪質なリフォーム業者は不要な施工や設備を勧め、費用を不当に吊り上げる恐れがあります。
リフォーム会社の担当者に納得がいくまで相談し、その対応から良し悪しを見極めることが重要です。
まとめ
フルリノベーションにかかる費用や施工事例、費用を安く抑えるコツをご紹介しました。
リノベーションの費用や家の状態や面積、施工内容によって大きく異なります。
費用を抑えながら理想のリノベーションを実現するためには、リノベーション後の生活を明確にイメージすること、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが重要です。
ハートホームズ長野では、お客様のお話をしっかりヒアリングしたうえで、最適な施工をご提案します。
「高齢者でも住みやすい家にしてほしい」、「長野の冬を暖かく過ごせるようにしてほしい」など、ご要望やお悩みがあればお気軽にお話しください。
お客様の理想を形にした、本当に住みやすく、住むことが楽しくなる家造りのお手伝いをいたします。
リノベーション工事をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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