リノベーションとは既存の建築物に工事を加えて、建物の価値を高めることをいいます。
戸建てのリノベーションをお考えの方が気になるのは、「1,000万円でどのくらいのリノベーションができるか」ではないでしょうか。
そこで今回は、リノベーションの費用相場や、1,000万円以内でリフォームした施工例をご紹介します。
【築年数別】予算1000万円でリフォームできる範囲
築年数が長いほど、工事の規模やかかる費用は大きくなるもの。
ではいったいどれほどのリフォームが必要なのか、築年数別に確認していきましょう。
築30年の一戸建てリフォームの場合
築30年の家の場合、水回りや床・壁などが劣化しています。
さらに目に見えない給排水管も劣化しているおそれも。
水回りや内装なら、家の躯体や土台がしっかりしていれば、1,000万円以内でのリフォームは可能です。
壁や床を取り払ってスケルトンリフォームするなら、配管や断熱材も一新できます。
しかしその場合は、費用が1,000万円だと厳しいでしょう。
築40年~50年の一戸建てリフォームの場合
築40年以上前になると、耐震面の補強が必要となるため、1,000万円以上の予算が必要といえます。
なぜなら耐震基準が切り替わった1981年以前の建物は、耐震性が十分でない可能性があるからです。
つまり妥協して内装だけリフォームしても、地震により倒壊するリスクがあります。
屋根や外壁も劣化により、雨漏りで躯体が浸食されている場合も。
築40年以前の戸建てをリノベーションするなら、建て替えや外装、内装のフルリフォームが必要でしょう。
【場所別】リフォームできる費用相場
予算内でリフォームするなら、優先順位を決めることが大切です。
よくリフォームされている場所を参考に、費用相場を確認していきましょう。
水回り(キッチン、おふろ、トイレ、洗面)
水回りを一式リフォームするなら、70〜400万円が費用としてかかります。
水回り費用相場
キッチン | 50~150万円 |
おふろ | 50~150万円 |
トイレ | 10~50万円 |
洗面 | 10~50万円 |
水回りは一式まとめてリフォームすると、コストを抑えられておすすめです。
機器が新しくなれば節水や節電にもつながりますし、便利な機能で負担も軽減するでしょう。
内装(壁、床)
室内の壁や床の張り替えは、施工面積や床材の種類、クロスの素材によって費用額がかわります。
一般的な相場は次のとおりです。
床の貼り替え | 1帖あたり1~7万円 |
クロス貼り替え | ㎡あたり1,000~2,000円 |
内装のリフォームは、部屋の雰囲気を一気に変えられますし、費用も比較的手ごろでおすすめです。
外装(外壁、屋根)
長年雨風にさらされた屋根や外壁は、塗装の劣化やひび割れが生じます。
塗装の場合は塗装剤の種類、張り替えの場合は工法によって価格に差がありますが、相場としては150〜500万ほど。
また足場代も別途20万程かかるので、予算に想定しておくとよいでしょう。
耐震・断熱
築40年以上の戸建ては、耐震診断を行って、必要な強度を持たせる工事が必要です。
家の断熱材も30〜40年ほどで機能が低下するため、断熱材のリフォームも必要となってきます。
リフォーム費用は工事の規模にもよりますが、耐震工事が100〜200万、断熱材リフォームは250〜400万です。
どちらも大がかりな工事になりますが、家の寿命は格段に長くなります。
予算1000万円以内でのリフォーム施工例
ここでは1,000万円以内でリフォームした、当社の施工例をご紹介します。
家のリノベーションを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
事例①380万|水回りリフォーム
長野市栗田(工期1か月)
リビング・キッチン・お風呂・洗面室・トイレ・ホール
ひとり暮らしのお母様が安全で快適に暮らせるよう、水回りを中心にリフォーム。
キッチンとリビングの壁を取り払い、開放感のある対面キッチンに。
床材や壁も張り替えて、明るいリビングになりました。
お風呂はお孫さんがセレクトしてスタイリッシュに。
トイレはアクセントクロスで華やかになりました。
事例②600万|内装リフォーム
長野市稲葉(工期2か月)
リビング・キッチン・和室・階段リフォーム
単身赴任をしていたご主人が戻ってくるのを機に、今まで住んでいなかった実家をリフォーム。
リビング・キッチン・和室をリフォームして、窓も断熱樹脂サッシに変更。
木のぬくもりを感じる、あたたかみのある家に。
暗めだったキッチンは、白を基調としたぱっと明るい印象になりました。
もともとのつくりを生かし、素敵な折り上げ天井に。
事例③950万|フルリノベーション
長野市松代町(工期3か月)
全面改装(キッチン・お風呂・洗面室・トイレ・和室・玄関・リビングなど)
数年前に購入した中古住宅で、外装、内装のフルリノベーション。
断熱材を床と壁・天井に入れ、サッシや玄関ドアは断熱性の高いものに取り替えました。
間取り、水回りも一新して、家の機能性が一気に向上しました。
さわやかなブルーの壁面が印象的なユニットバスに。
寒かったお風呂場は断熱効果で冬もあたたかく。
天井や壁に断熱材を敷き詰めることで、外気温の影響を軽減。
暑い夏や寒い冬でも快適に過ごせます。
キッチンは食洗機やIHコンロを取り入れて、安全性や家事効率をUP。
収納スペースも増えました。
このように、1,000万円あればリノベーションは十分に可能です。
予算に合わせて優先順位をつけて、工事内容を検討しましょう。
活用できるリフォームローンと補助金制度
リフォームにかかる費用は、リフォームローンや補助金制度を活用できます。
リフォームローン
リフォームローンとは、住宅や建物の改修にかかる費用をまかなうためのローンです。
リフォームローン特徴
リフォームローンのメリットは審査が通りやすいこと。
デメリットとしては、借入上限額が小さく、金利が高いことがあげられます。
リフォームローン(無担保の場合) | 住宅ローン |
審査が通りやすい(1~5日) | 審査が厳しい(2、3週間~1か月) |
借入額が小さい(~1,000万円など) | 借入額が大きい(最大1億円程度) |
金利が高い(年2~4%) | 金利が低い(年0.3~1%前後) |
借入期間が短い(最長15年) | 借入期間が長い(最長35年) |
小規模のリノベーションなら、無担保で審査も通りやすいリフォームローンがおすすめです。
1,000万円以上の大規模なフルリフォームは、借入限度額が大きい住宅ローンや有担保のリフォームローンが良いでしょう。
リフォームの補助金制度
国や各自治体にはリフォームの補助金制度があります。簡単に紹介していきます。
①住宅省エネ2024キャンペーン
・断熱性の高い窓のリフォームでは1戸あたり上限200万
・給湯器の補助も助成
・交付は2024年3月中・下旬〜予算に達するまで
②介護保険制度
・助成対象は要介護者・要支援者が居住する住宅のリフォーム
・1人あたり20万円
(ただし所得により1〜3割は自己負担)
・改修前に事前申請が必要
③長野県補助金制度
信州健康ゼロエネ住宅助成金リフォームタイプ
・助成対象は玄関ドアや窓の断熱リフォーム、バリアフリー化、県産木材の使用など
・総工事費の20%、最大100万円まで助成
・工事着手の14日前までに手続きが必要
(申請は事業者が行いますので、事前に業者に確認しましょう)
住宅耐震改修工事の補助制度
・1戸あたり100万円まで(対象経費の5分の4を乗じて得た額)
・耐震診断(無料)
長野市要介護被保険者等住宅整備事業
・経費9割を補助(上限は63万円)※補助限度基準額70万円の9割
・介護保険と併用可
・工事実施前の手続きが必要
リフォームローンや補助金を活用すれば、希望のリノベーションを叶えやすくなります。
利用を検討されるなら、施工会社や金融会社に相談してみましょう。
まとめ
今回は1,000万円でできるリノベーションの内容や事例をご紹介しました。
内装や外装の部分的なリフォームは1,000万円で十分にリフォームできます。
しかし、築年数によってはフルリフォームが必要になり、費用は1,000万円以上になります。
予算内ですすめる場合、まずリフォームの優先順位を決めることが大切です。
資金面に不安があるなら、リフォームローンや補助金制度を利用しましょう。
長野での実績のあるハートホームズ長野は、丁寧にご要望をお伺いして、お客様の目線に立ったご提案をいたします。
補助金や助成金についても、ぜひお気軽にご相談ください。