「親から相続した実家を、建て替えをしたいけれどもお金がない」とはいえ、空き家にしておくこともできないと悩まれるところでしょう。

こちらの記事では、「老朽化した実家を、快適な住まいにする方法を知りたい」とお考えの方に、費用を抑えてお悩みを解決する方法を解説します。

不動産を相続し、老朽化した家を建て替える場合の費用や、建て替えのお金がない場合の対策についてもみていきましょう。

実家の建て替え費用はいくら必要?

日本では65歳以上の高齢者の約8割が戸建てやマンションなどの持ち家に住んでいます。

築30年を過ぎると、建て替えを検討する人が増えます。

戸建てを建て替えしたい場合には、解体費用、建築費用、その他諸費用が必要です。

解体の費用は、一般的な目安は150万円ほどで、建物構造や建物面積によって変わります。

新築への建て替えにかかる総額の平均的な費用は、3,299万円とされています。

参考:国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」

実家を建て替えたいけどお金がない場合はどうする?

一般的に3,000万円台の費用がかかるとされる建て替え。

実家を建て替えしたいけれども、お金がないとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

今後の生活も考えると、建て替えに貯金のほとんどを費やすのは危険です。

費用を抑えて、快適な住まいを実現する方法について確認していきます。

リフォーム・リノベーションを検討する

古い家の快適な住まいにするために、リフォームやリノベーションを検討されるのはいかがでしょうか。

リフォームやリノベーションは、1,000万円から1,500万円の価格帯が多く、建物の床面積、築年数、選ぶ設備のグレードによって費用が変わります。

古くなったキッチンやトイレ、お風呂などの水回り関連を一新すれば、今までより住み心地が大幅に良くなるでしょう。

大がかりな工事が必要な場合には、建て替えと同程度の費用がかかる可能性もあります。

こだわりたい間取りや、今後も残したい設備など業者と相談して進めるためにも、信頼できる施工会社に相談し、依頼できると安心です。

ローコスト住宅を建てる

新居にローコスト住宅を建てるという選択肢もあります。

ローコスト住宅とは、無駄を省き、統一された規格で建築費が抑えられた住宅です。

全国展開されている会社も多く、坪単価30万円からと、一般的な住宅よりも格安で家を建てられるという特徴があります。

物件の間取りや広さ、希望の条件、アフターサービスや建築実績等が満足できる内容であれば、ローコスト住宅も選択肢の一つとなるでしょう。

実家を売却して住み替える

リフォームやローコスト住宅も検討できないような状況であれば、実家の不動産を売却する方法もあります。

実家の売却益で、新しい家を購入するのです。

実家が古くてお金にならないのではと不安もおありかもしれませんが、古い建物の査定の評価価値がなくなっても、土地の評価価値はなくならないため、一定の売却益が得られるでしょう。  

実家のリフォーム・リノベーションのポイント

こちらでは、実家の建て替えのお金がない場合にリフォームやリノベーションを検討したケースについてみていきましょう。

リフォーム・リノベーションには、メリットとデメリット、さらに後悔しないためにも知っておきたい注意点があります。

メリット

リフォーム・リノベーションのメリットには、次のようなものがあります。

・家族の思い出の詰まった家を残せる。

・建て替えより、費用を抑えられ、また工期も短くなる。

・今のライフスタイルにあった住まいにできる。

・家の強度を増して、災害のリスクを減らし、安心な住まいにできる。

・リフォームの種類によっては、国や自治体の補助金が利用できる。

 耐震性を強化するリフォームや省エネリフォームには、国や自治体に補助金制度があります。

デメリット

リフォーム・リノベーションのデメリットは次のものが考えられます。

・高額なまとまった資金が必要である。

・大がかりなリノベーション工事を施工する場合には、仮住まいの費用・引っ越し費用がかかる。

注意点

リフォーム・リノベーションを検討した場合に、知っておきたい注意点があります。

今後長く快適に住むためには、将来のライフスタイルや将来のリスクについても考えておく必要があります。

現在だけでなく、今後足腰が弱くなった場合に備えて、バリアフリーにして準備していると、実際に介護が必要になった場合でも安心です。

また、平均寿命が延び、老後も長くなることが予想されます。

そのためリフォームの費用と合わせて、老後の費用についても考えることが重要です。

実家のリフォーム費用を抑えるポイント

実家を建て替えするお金がないと、実家リフォームを選ばれた方に、リフォーム・リノベーション費用をより低く抑えるポイントについてご説明しましょう。

設備や素材選び

住まいの設備や内装、外装の素材選びは費用に大きく関わります。

人気の高機能付きのユニットバスやトイレ、システムキッチンなどは高額になり、ご自分には不要な機能も多いため注意が必要です。

ご自分に本当に必要な機能のものをしっかり選んでください。

部屋のドアや、玄関ドアなども同様です。

引っ越し・仮住まい費用

仮住まいや引越しは、思ったよりも大きな負担となるものです。

仮住まいや引越しの費用を抑えるためには、引越し中だけ一部の荷物をトランクルームに預け、コンパクトな仮住まいを探すのもおすすめです。

国や長野市の補助金

実家を耐震化や省エネ化、バリアフリー化のリフォームをした時には、国や地域にもよりますが、自治体の補助金制度や税金の面で優遇があります。

実家のリフォームに使える補助金制度

・居宅介護(介護予防)住宅改修費支給

 介護保険から給付される。(上限20万円)

・長野市 省エネリフォーム減税制度

 省エネリフォーム工事完了の翌年度1年度分に限り、固定資産税の税額が1/3が減額される。

・長期優良住宅化リフォーム推進事業補助金

 補助率1/3で、リフォーム後の性能向上に応じて、100万円から300万円補助される。

・長野市 既存木造住宅の耐震改修工事補助金

1981年以前に建てられた住宅の耐震リフォームを対象に工事費用の4/5以内の額が補助されれる。(上限100万円)

それぞれに必要な条件がありますが、積極的に活用していきましょう。

また、住宅のリフォームでは住宅ローンを利用することもできます。  

実家リフォームの参考事例

実家のリフォームやご自宅リフォームの当社参考事例をご紹介します。

次世代に継承するための全面リフォーム

: 「実家を建て替えたいけどお金がない…」費用を抑えて悩みを解決する方法について、長野市のリフォーム会社が解説

千曲市(費用2,150万円、自治体補助金120万円)

キッチン・洗面・トイレの水回りを一新。

玄関を道路から見えやすい位置に変更し、和室・リビングも改修して明るくなりました。

建物全体に耐震リフォームを施工しています。

子どもにも継承していける家です。

相続した空き家をリフォーム

長野市稲葉(費用600万円、工期2か月)

リビング、キッチン、和室、階段をリフォーム。

窓も断熱サッシに変更しています。

木のぬくもりの感じられる家というご希望を叶える家になりました。

空き家になっていた実家を継承して、快適に暮らせるためのリフォーム

リフォーム概要 場所 長野市稲葉 費用 600万円 工期 2か月 リフォームの内容     リビング・キッチン・和室・階段リフォーム        リフォームのきっかけ 転…

セカンドライフを充実させる全面リノベーション

長野市下駒沢(1300万円、工期3か月)

キッチン、お風呂、洗面室、トイレなど水回りを一新。

和室をキッチンに間取り変更し、玄関、リビングなども改装しました。

将来的に夫婦で1階だけで生活できるように、寝室にも利用できる洋室を設置して、階段には手すりをつけています。

開口部の窓ガラスや玄関ドアは、断熱性の高いものに変更しました。

セカンドライフを快適に過ごすための全面リノベーション

リフォーム概要 場所 長野市下駒沢 費用 1300万円 工期 3ヶ月 リフォームの内容 全面改装(キッチン・お風呂・洗面室・トイレ・和室・玄関・リビングなど)  リフォーム…

まとめ

「実家を建て替えしたいけれども、お金がない」とお悩みの方に、建て替え費用の相場や、建て替え以外の対策について解説してきました。

建て替えする費用がまかなえない場合には、リフォーム・リノベーションやローコスト住宅、実家の売却などを検討してみてください。

リフォーム・リノベーションをお考えの場合には、メリット・デメリットや注意点についても考えておく必要があるでしょう。

リフォームやリノベーションの種類によっては、国や長野市の補助金、住宅のローンが利用できますので、ぜひご活用ください。

ハートホームズ長野では、お客様の不安やご要望に寄り添い、親身になってアドバイスし、リフォーム・リノベーションのご提案をしています。

本当に必要な工事を見極め、適切な費用でのリノベーション工事を追及しています。

ご予算に合わせて実施可能な工事について、できる限り真摯に対応させていただき、多くのお客様にご満足いただいてきました。

公的補助についても積極的に活用して、サポートさせていただいております。

今の暮らしだけでなく次世代まで見据え、長く住み続けられる家づくりを目指しています。

ご実家のリフォームをお考えの際には、当社にぜひ一度お気軽にご相談ください。