広いリビングは、明るく開放的で家族の団らんに最適な場所です。
しかし、古い家の広いリビングは、暖房をつけていてもなんだか寒いとお悩みではないでしょうか。
冷暖房の効率が悪いと、実はいらない出費がかさんでいることも多いものです。
この記事では、広いリビングの寒さをしのいで、暖かさをしっかり閉じ込めて快適なお部屋にするのにおすすめの対策について解説します。
広いリビングのリノベーション事例についても見ていきましょう。
広いリビングのメリット・デメリット
リビング・ダイニング・キッチンのつながったLDKの間取りは、おしゃれで広々としており人気があります。
広いリビングのメリットには次のようなものがあります。
・家族でコミュニケーションを取りやすい
・子育てをしやすい
・家具や収納場所の選択肢が広い
・ライフスタイルの変化に対応しやすい
一方で、広いリビングはデメリットもあります。
・床面積が広く、お掃除が大変
・壁紙やフローリングの張り替えのメンテナンス費用が高い
・部屋の広さに合ったエアコンや空気清浄機など家電が高い
・エアコンの効きが悪く、寒い
とくに古い家であれば、冷暖房効率は月々の光熱費にもかかわり切実な問題でしょう。
広いリビングが寒い原因や、暖かい部屋にするための寒さ対策について考えてみます。
広いリビングが寒い原因
広いリビングが寒い原因を、場所別にチェックしていきましょう。
吹き抜け・リビング階段
吹き抜けやリビング階段があると、部屋に高さが出て、明るく開放的な雰囲気の部屋になります。
しかし、吹き抜けやリビング階段は、空間をさえぎるものがないので、匂いや音が他の部屋に伝わりやすいのです。
また、気密性が低いため冬場には冷気がリビングに入り込み、リビングの熱気が逃げやすく、冷暖房の効率が悪いという面もあります。
窓
窓は、部屋の暖かさを保つためには対策しておきたい重要な場所です。
せっかく部屋を暖めても、窓枠やフレームの隙間から室内の暖房の熱を逃がしてしまったり、外の冷気が入り込みやすいからです。
また、窓ガラス自体の断熱性が低いと、外との温度差で結露しやすく、カビの原因ともなり、お手入れも大変でしょう。
壁
どの家の壁にも基本的に断熱材が入っていますが、断熱性能の違いで部屋の暖かさが変わってきます。
古い家で、経年劣化や断熱材不足で壁の断熱性が低いと、部屋の適温が逃げ、外気温に近づき「夏は暑く、冬は寒い家」になってしまいます。
床
リビングの床は、木材のフローリングが多く、素材にもよりますが、断熱性が低いです。
冬には、窓辺で冷やされた空気が、室内の下の方に流れ込むコールドドラフト現象が起こりやすくなり、足元が冷えてしまいます。
コールドドラフト現象とは、暖かい空気が上へ、冷たい空気は下へいく空気の性質によるもので、体感温度は実際の室温より低くなります。
広いリビングの寒さ対策のアイデア
広いリビングの寒さ対策のポイントは、「外からの冷気を遮断する」「室内の暖かさを閉じ込める」「リビング全体に暖かさを行き渡らせる」です。
簡単にすぐ取り入れられる工夫から、大がかりな対策まで、参考にしてみてください。
カーテンをつける
吹き抜けやリビング階段には、カーテンをつけて部屋と仕切ることで、冷気を遮断し、暖かさをキープすることができます。
吹き抜けのカーテンを厚手のものにすると、圧迫感が出て、部屋がせまく感じられるので、透け感のある素材のものを選びましょう。
リビング階段にロールカーテンをつけるのも良い方法で、DIYで簡単に取付可能です。
また、外気の影響を受けやすい窓には、厚手のカーテンをしたり、隙間テープを使うと隙間風を防ぐことができます。
窓ガラスに水だけで貼ることのできるプチプチ等、窓ガラス用の断熱シートを貼るのも良いでしょう。
寒さ、結露の防止になり、また防音対策にもなります。
カーペットをしく
座ったり、寝転んだりするリビングは、床からの寒さを感じやすい場所です。
厚手のカーペットやラグマットをしくと、暖かく、また部屋のインテリアとして空間の印象がガラリと変わります。
繰り返し洗えて、傷もつきにくいタイルカーペット、弾力性のあるジョイント式のコルクマットなどもデザインが豊富にありますので、模様替えにも良いでしょう。
長い時間を過ごす場所には、ホットカーペットを取り入れると冬でも快適に過ごせます。アルミシートは、ホットカーペットの下にしくと、保温性がアップする便利なアイテムです。
サーキュレーターを使う
部屋に暖かい空気を循環させるためには、サーキュレーターを使ってみましょう。
扇風機でも代用できますが、サーキュレーターは直線的な強い風を出し、空気を循環させるのに適しています。
天井近くに上がった暖かい空気に風を当て、暖かい空気と冷たい空気をまぜて、コールドドラフト現象を抑えることができます。
天井にシーリングファンを取り付けると同様の効果が期待でき、またインテリアとしてもおしゃれです。
家の断熱性を高める
家の寒さ対策に最も効果的な対策は、建物の断熱性を高めることです。
費用は一番かかりますが、光熱費の節約にもなり省エネで、長い目でみるとお得な方法です。
窓、床、壁、天井の断熱工事をすると、気密性が高まり、夏の暑さや冬の寒さなど外気の影響を受けにくく快適な部屋になります。
中でも窓など開口部は、熱が逃げやすく、工事も比較的簡単なので、まずは断熱性を高めたい場所です。
ペアガラスや二重サッシ、樹脂サッシを取り入れると、格段に暖かいリビングになります。
また、窓の近くにパネルヒーターを設置すると、窓からの冷気を暖めることでき、効果的です。
場所を取らず、インテリアの邪魔にもなりません。
広いリビングに寒さ対策を施したリノベーション実例
リノベーションで寒さ・暑さの対策をして、広いリビングを住みやすい空間にした実例をご紹介しましょう。
高齢者にも住みやすい広いLDKへのリノベーション
リビングとキッチンの間仕切りをなくし、広く使いやすい動線のLDKにしました。
家全体に断熱工事を施工し、冬でも快適な暮らしが実現しています。
また、高齢のお母さまが安心して暮らせるように部屋間の段差をなくしたり、夜中でも歩きやすいよう足元灯をつけるなど、安全に細かく配慮をした住まいになりました。
中古住宅を日当たりのよいLDKにリノベーション
和室、洋室を一つにして、日当たりがよく心地よい広いLDKをつくりました。
床や壁には断熱材を入れ、窓は樹脂サッシに取り替えて、冬でも暖かく快適な部屋になっています。
大きな収納も確保して、物であふれる心配もありません。
将来的に車いす生活になったとしても対応できるよう、廊下を広くとり、バリアフリーにも配慮した住まいです。
まとめ
広いリビングのさまざまな寒さ対策について見てきました。
広いリビングは、明るく開放感があり、家族が集える場所ですが、広さゆえにお手入れ、メンテナンス費用、寒さのデメリットもあります。
寒さ対策には、「外からの冷気を遮断する」「室内の暖かさを閉じ込める」「リビング全体に暖かさを行き渡らせる」がポイントです。
寒さの原因に対処しながら、暖かく快適なリビングを実現していきましょう。
ハートホームズ長野では、お客様のお悩みやご事情に合わせて、より快適な生活になるリフォームをご提案しております。
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長野市の公的補助についても積極的に活用しております。
今の暮らしだけでなく次世代まで見据え、長く住み続けられる家づくりを目指しています。
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