新築やリフォームの際に、スタイリッシュなイメージで人気のタンクレストイレを選ぶと、思わぬ落とし穴に後悔することがあります。
こちらの記事では、タンクレストイレで後悔しやすい理由や、多くの方に選ばれている理由について解説します。
リフォームの際に注意したい点についてもご紹介しましょう。
タンクレストイレで後悔する4つの理由
タンクレストイレにした場合に後悔する理由は4つ。
「停電時」「手洗い場」「修理費用」「詰まり」のケースについて見ていきます。
停電時に水が流れない
タンクレストイレは、水道管と直接つなげて、電子制御で水を流して洗浄する仕組みです。
停電して電気が供給されないとタンクレストイレは、自動的には水が流れません。
一方、タンク式トイレなら、タンクに溜めた水で機械的に水を流すことができます。
1階と2階にトイレがあるなら、どちらかをタンク式にしておくと、災害時でも安心です。
手洗い場がない
タンク式トイレには、タンク上に手洗い場が設けられています。
タンクレスの場合には、手洗い場を別に設置する必要があり、費用面やスペースの問題について考えておかなければなりません。
独立した手洗いには、小物が収納できる「キャビネットタイプ」、植物などを飾れる「カウンタータイプ」、狭いトイレにも設置できる「壁付けタイプ」があります。
費用相場は約5万円〜25万円で、手洗い器本体価格のほか、給水管や排水管の工事が必要かどうかで費用も変わってきます。
修理費用が高い
タンクレストイレは、便器と便座が一体化しており、部分的な交換ができません。
ウォシュレットのシャワー部分が故障したとしても、トイレをまるごと交換しなければならず、修理の費用が高くつきます。
年数がそれほど経っていないのに、設備の故障でトイレをまるごと交換するとなると「失敗した」と感じるかもしれません。
高い初期費用にくわえて、専用の消耗品代、修理費用など費用面について考えておく必要があるでしょう。
詰まりやすい
少量の水で洗浄するため、詰まりやすいというデメリットもあります。
とくに節水効果の高いものは、水量が少ないため注意しましょう。
詰まりやすい原因は「低い水圧」「電気系統の故障」「トイレットペーパーの使いすぎ」などが考えられます。
電気系統の故障の場合には、一般の水道業者では対応できず、メーカーに依頼しての修理が必要です。
トイレットペーパーが詰まった場合には「すっぽん」と呼ばれるラバーカップを使用したり、お湯を流して溶かす方法などがあります。
タンクレストイレのメリット
後悔しないよう注意するべき点もありますが、タンクレストイレには魅力的なメリットがたくさんあります。
タンクレストイレが多くの方に選ばれている理由について考えてみましょう。
洗練されたフォルム
一番のメリットは、洗練されたトイレ本体のフォルムと言えます。
洗浄用の水をためるタンクがないため、スッキリとしたスタイリッシュな形です。
奥行きが短く、高さも抑えられトイレ本体がコンパクトになるため、トイレ空間を広く感じられるでしょう。
また、トイレ本体のデザインにくわえて、カラーのバリエーションも豊富にあり、おしゃれな理想のトイレ空間を演出できます。
高い節水効果
タンクレストイレは、タンク式のトイレに比べて節水効果が大変高いという特徴があります。
タンク式であれば、13〜15リットルの水が必要であるのに対し、タンクレスなら3〜5リットルの少ない水で洗浄可能です。
実際に水道代が年間5,000〜15,000円ほど安くなるとされ、長期間使うものであることを考えると費用効果の高いトイレと言えるでしょう。
簡単なお手入れ
タンクがなく便器と便座が一体化した形状であるため、お掃除がしやすいというメリットもあります。
つなぎ目や凹凸が少なく、汚れやホコリがたまりにくいためトイレ掃除が楽なのです。
毎日の簡単なお手入れで、清潔なトイレをキープできます。
また、自動洗浄などの機能付きのものであれば、汚れがたまりにくく、ニオイなどの心配も少ないでしょう。
豊富な機能
新しいタンクレストイレにはさまざまな便利な機能がついています。
自動洗浄や脱臭、除菌、フタの自動開閉など。
そのほか、夜間にトイレに入った時に明るい光で眠気が覚めてしまわないようやさしいライトが点灯する機能が付いたトイレもあります。
また、タンクレストイレ自体が水道管と直結した構造であるため、何度でも連続で水を流すことが可能です。
タンク付きトイレであれば、水が溜まるまでしばらくの時間待たなければなりません。
タンクレストイレで後悔しないための注意点
タンクレストイレを設置して後悔しないよう、設置のポイントを見ていきましょう。
注意するべき点は「設置場所」「停電時の対応」「費用面」です。
設置場所
従来のタンクレストイレは、水圧に影響を受けやすいため、水圧が低い場所には設置が難しいとされています。
そのため高台の土地やマンションの高層階、築年数が古い家などでは、水圧が低くトイレが詰まりやすくなりますので注意してください。
最近は、低い水圧を加圧して補うことのできるブースター付きの商品が販売されています。
ブースター付きであれば、水圧の低い場所でもタンクレストイレが取りつけできるようになってきました。
水圧の低い環境であるなら、まずは水圧の状態や対応できる機種についてしっかり確認することをおすすめします。
停電時の対応
停電時の対応の仕方についても確認しておくと安心でしょう。
新しいタンクレストイレであれば、停電時でも手動で対応できるものが増えています。
レバーを引いたり、乾電池を入れたりして手動で水を流せます。
災害時にそなえて取扱説明書をしっかり読んでおいてください。
また、タンクレスのように見えるタンク式トイレも販売されています。
タンク付きでありながら、タンクレスの見た目のハイブリッドなトイレです。
TOTOのGGシリーズや、LIXILのアメージュシャワートイレなど、タンクと一体化されたコンパクトなトイレも検討してみてください。
費用面
タンクレストイレは、タンク式トイレに比べて初期費用が高額になります。
本体費用の目安は次の通りです。
・タンクレストイレ:15~60万円
・タンク式トイレ:5~12万円
また、ランニングコストとして給水フィルターや脱臭カートリッジなどの消耗品も専用のものを購入しなければなりません。
タンクレストイレの寿命は、10年ほどとされており、10年後のリフォーム費用についても予算の計画を立てておくべきでしょう。
タンクレストイレのリフォーム事例
タンクレストイレのリフォームにかかる日数は、1〜3日です。
大手メーカーのものであれば、TOTOネオレスト、LIXILサティス、Panasonicアラウーノなどに人気があります
当社のタンクレストイレのリフォーム事例についてもご紹介していきましょう。
エレガントな空間にあうスタイリッシュなトイレ
コンパクトで美しいフォルムのトイレが、エレガントな内装を引き立てています。
華やかで落ち着いた雰囲気のトイレになりました。
優しい色合いでまとめたコンパクトなトイレ
淡い色合いでまとめられた穏やかなトイレ空間になりました。
テイストをクロスや床と合わせられるのも、タンクレストイレの良いところです。
まとめ
こちらの記事では、タンクレストイレで後悔しやすい理由について解説してきました。
タンクレストイレは、スタイリッシュな見た目でトイレ空間も広々とするため人気があります。
豊富な機能、簡単なお手入れ、節水効果が高いことも人気の秘訣でしょう。
タンクレストイレをお考えであれば「十分な水圧」「停電時の対応」「費用面」についても確認しておく必要があります。
当社のリフォームの施工事例もご参考に、オシャレなこだわりのトイレを実現してください。
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