「セカンドライフを快適に過ごしたい」「子供に継承できる家にしたい」と家のリノベーションをお考えの方に、1,000万円でどのぐらいの改修ができるのかという目安を、事例とともにご紹介します。
元の柱や基礎を残したままおこなう建て替えよりも、合理的なリノベーションについて、利用できるローンや補助金についても合わせてみていきましょう。
リフォーム とリノベーションの違いとは?
リノベーションに似たことばに、リフォームがあります。
この二つははっきりとした線引きが難しいことばですが、リフォーム “reform”は改良し、家をふたたび形づくるという意味です。
キッチンやトイレの設備を新しいものに取り替えたり、壁紙や床を張り替えるような、見た目やデザインを新しいものにすることを指します。
一方のリノベーション”renovation”は、修復や改築をして家の性能を良くし、再生させるという意味です。
家を柱や梁がむき出しのスケルトン状態にして、耐震や断熱の工事をおこなったり、設備の取り替えだけでなく配管取り替えまで手掛けるような大掛かりな工事を指します。
リフォーム 、リノベーションの種類
一戸建ての家を1,000万円でリノベーションして、今までより快適に暮らしたいとお考えでしょう。
1,000万円というと大規模な工事ですが、どのような工事があり、どこまでのことができるのかを知っておくことが大切です。
リフォームやリノベーションには、施工エリアを限定する、商品設備のグレードを選定するなど多くの選択肢があります。その選択によって費用は大きく変わってくるのです。
内装
キッチンやトイレ、お風呂などの水回りは、築年数がたった家であればリフォームの優先順位が高いのではないでしょうか。
床板や壁のクロスの張り替え、玄関ドアの交換や、建具を交換すれば、見た目にも新鮮で快適な暮らしになるでしょう。
これらの工事でも商品設備や素材のグレードを上げすぎると、1,000万円ではおさまりません。
必要な機能を見きわめて設備を選択し、既存の設備をどこまで利用するのか、施工範囲をどこまでにするのかを決めていきます。
お風呂をユニットバスにする、キッチンを対面式へレイアウト変更するなどは100万円前後の費用がかかることも知っておきましょう。
耐震工事
近年、地震の災害が増えており、地震に耐えられる家づくりが必要です。
耐震診断をおこなって、建物の現状を把握し、適切な強度を持たせる工事をすることが大切でしょう。
また、1981年6月1日より前に建てられた建物は旧耐震基準で建設されたものであり、震度5強の地震に耐えられる想定でした。
現在の新耐震基準は震度6強から7が想定されており、築年数のたった家に耐震工事をするためには、より費用がかかります。
断熱リフォーム
家を断熱リフォームすれば、暑い夏も寒い冬でも部屋を一定の温度に保つことが可能です。
冬の寒い部屋から脱衣所やトイレへの急激な温度変化は、身体に大きな負担がかかります。断熱リフォームは、身体への負担を減らし、結露対策、冷暖房効率など省エネ対策としても有効です。
断熱リフォームで一番取り入れやすいものは、二重窓やペアガラスへの変更でしょう。
そのほか、トイレやお風呂場など一部屋だけのリフォームもあります。
一番費用はかかりますが、天井、壁、床、窓に断熱リフォームをすれば、家全体の快適性が高まるでしょう。
外壁、屋根
外壁リフォームの種類は、塗装、重ね張り、張り替えがあります。
屋根にも塗装、重ねぶき、ふきかえなどの種類があり、種類によってかかる費用が変わります。
外壁、屋根のリフォームはそれぞれ50万〜250万ほどの費用をみておく必要があるでしょう。
また足場の設置や撤去にも15万〜20万かかります。
外壁や屋根は高額なリフォームとなり、大掛かりな内装工事と合わせてリノベーションする場合には1000万円以内におさえるのは難しいでしょう。
一戸建ての1,000万リノベーションの事例
一戸建ての1,000万円前後のリノベーションの事例をみていきます。設備や素材のグレード、築年数などにより費用の変動はありますが、参考にしてみてください。
中古住宅リノベーション(長野市松代町)
中古住宅の全面改装(費用950万円、工期3か月)
キッチン、お風呂、洗面室、トイレなどの水回りを一新し、和室の間取り変更をしました。
床、壁、天井、玄関ドア、窓への家全体の断熱リフォームを施工して、冷暖房効率など省エネも実現しています。
空き家全面リフォーム工事(長野市篠ノ井)
空き家の全面改装(費用1,200万円、工期3か月)
キッチン、お風呂、洗面室、トイレを一新し、キッチンも対面式へとレイアウト変更しました。
家全体を柱、梁だけを残したスケルトン状態にして、断熱リフォーム を施工。
外壁も既存のものを解体して、張り替えています。玄関の収納も増やしました。
セカンドライフのための全面リノベーション(長野市下駒沢)
築年数のたった家をセカンドライフのために全面改装(費用1,300万円、工期3か月)
キッチン、お風呂、洗面室、トイレを一新しました。1階だけで生活できるようにリビング、和室、キッチンの間取りを変更し、キッチンには勝手口も設置。
柱や梁の補強工事もしています。
お風呂は断熱性の高いユニットバスに取り替え、バネルもモダンなものになりました。
玄関収納も増やして、外壁の塗装工事も行なっています。
1,000万ほどの予算でできるリフォーム 、リノベーションについてご紹介しました。ご予算に合わせて、優先順位をつけて工事内容を検討することが大切です。
住宅ローンと補助金について
リフォーム 、リノベーションではローンや補助金が使えるケースがあります。できるだけ積極的に活用したいものです。
リフォームローン
リフォームの際に利用できる銀行のサービスで、無担保型と有担保型があります。
・無担保型(金利が3%前後と高いものの、審査が通りやすい)
・有担保型(借り入れ可能の金額が大きく、借り入れ期間も長い)
有担保型には、年齢制限がなく、年金所得者が家を担保に利用できるものもあります。
補助金
リフォームの工事費用の一部を国や自治体が補助する制度があります。
耐震、省エネ、介護によるリフォームは補助金の対象とされているものが多くありますので、活用しましょう。
・「こどもエコすまい住宅支援事業」(上限30〜60万円)、「断熱リフォーム支援事業」(上限15〜120万円)、「長期優良住宅化支援事業」(上限100〜250万円)、「住宅エコリフォーム推進事業」(上限51万2,700円)など。
工事着工前に事前チェックや申請が必要なもの、事業登録されている業者のみ扱えるものもありますので、注意が必要です。
・介護保険制度(最大18万円)
手すり取り付けや、段差解消、ヒートショック対策のリフォームなどが対象です。
・各自治体の補助金制度
長野県の補助金
・長野市住宅・建築物耐震改修促進事業(耐震化支援)
・長野市要介護被保険者等住宅整備事業
・千曲市高齢者にやさしい住宅改良促進事業(バリアフリー化支援)
このほかにも長野市ではブロック塀の撤去、空き家改修のための補助金などがあります。
まとめ
1,000万円でできる一戸建てのリノベーションについてみてきました。
高額な金額のリフォーム 、リノベーションはお客様にとっても不安の多いものでしょう。
ハートホームズ長野では、丁寧にご要望をお伺いして、お客様の目線にたったご提案は最低3種類。
不安なく、ご家族のみなさんに納得していただいた上で、工事を施工します。
補助金や助成金に関しましても、積極的にご案内し活用しています。
親身になって、実績をもとに適切なアドバイスをさせていただきますので、ぜひお気軽に一度ご相談ください。